今回も、前回同様力作が集まりました。内容的にも、万華鏡の可能性を広げた応募もあり、万華鏡を囲む状況がいろいろ変化している実感がある展覧会となりました。
*今年のテーマは「音」でした。そのため、音を取り入れた作品も多く出品されました。中でも、テーマ賞の秋は、オブジェクトに工夫された陶器の土鈴の音にマツムシ、スズムシ、コオロギ、の音を模し、秋の風情を楽しめると同時に、美しい陶器の完成度加え、テーマ賞となりました。
* 国際万華鏡協会特別賞のヒサヨシさんは、万華鏡をアートへのアプローチとして、地域と人々を巻き込む万華鏡プロジェクトを提案しました。街をみんなで散策しながら、写した風景をフィルムにプリントして、風車万華鏡をつくり、街の風景を万華鏡として楽しむ。こういう、地域全体を万華鏡で生かせることは、素晴らしいことです。
*優秀賞の大槻さんは、2回目の受賞です。光、色の取り込みがうまく融合するように、工夫されていました。
*優秀賞の安彦さんは、元ライティングデザイナーで、会社リタイアー後に、万華鏡に取り組んだ作品は、無限の宇宙空間から湧き 上がる不思議な映像に、おもわず引き込まれる映像です。華やかな万華鏡のイメージと一味ちがう、映像効果を楽しめます。
*最優秀賞の松田さんも、今回で2回目の出品。昨年は「テーマ賞」を受賞しています。今年の作品は、テーパードミラーの効果を率直に、明快に表し、オルゴールボールの音と一緒に素直に楽しめる作品です。
シンプルなデザインですが、ステンドグラスのしっかりした技法が生かされ、内部映像の華やかさと対照的な効果をだしていました。
最後に、今回の出品作のうち、受賞候補にあがりながら、特に残念であった作品は、名取清さんの「回転木鏡」です。
アイディアの卓越さは、素晴らしく、デザインのユニークさも評価されるべき内容ではありましたが、素直に万華鏡を楽しむには、すこし努力がいるためまことに残念な結果だったとおもいます。
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